日本仏教史概略                                          トップページへ





日本の優れた仏教の師僧9名を選んでみました。


聖徳太子(574~622年):十七条の憲法

最澄(766~822年):天台宗の開祖

空海(774~835年):真言宗の開祖

法然(1133~1212年):浄土宗の開祖

親鸞(1173~1262年):浄土真宗の開祖

一遍(1239~1289年):時宗の開祖

栄西(1141~1215年):臨済宗の開祖

道元(1200~1253年):曹洞宗の開祖

日蓮(1222~1285年):日蓮宗の開祖


聖徳太子は仏教を理解して、仏教の力をかりて、よりよい政治を行おうとした。その精神は十七条の憲法に表されている。

・和を以て貴しとなし。

・厚く三宝を敬え。その他

聖徳太子の時代以前は日本古来の八百万の神を信じて、祭り事を天皇が行っていた。

聖徳太子時代の仏教を飛鳥仏教や奈良仏教という。


平安時代には平安仏教が生まれた。

最澄と空海が開祖になって興った仏教である。

最澄は比叡山延暦寺、空海は高野山拠点にして布教活動を行った。

平安仏教は以下のような特徴があった。

・善人優先の救い(善人正機)

・持戒自律

・厳しい修行

以上の特徴から庶民の仏教となり得なかった。


鎌倉時代には鎌倉仏教が興った。

上記にあげた開祖たちである。六宗ともいう。

法然、親鸞、一遍、栄西、道元、日蓮である。

鎌倉仏教の特徴は下記である。

・選択(せんじゃく)

・専修(せんじゅう)

・易行(いぎょう)


鎌倉仏教のなかでも親鸞の浄土真宗は庶民を救う下記のような特徴がある。

・悪人優先の救い(悪人正機)

・煩悩具足のままでの救い(不断煩悩得涅槃)

・この世とあの世における平等(同朋・同行)
 

親鸞は師の法然の仏教を引き継いで、もっと大胆に庶民に受け入れられるようにした。

歎異抄は親鸞の弟子である唯円が生前の親鸞の教えを想い出して記述したものである。十章までが親鸞の言葉を書いていて、

残りの十一から十八章までは唯円の考えを書いたようである。